今回のタイトルは、恐らく、どこかで聞いたことがある方もいるだろう。
そう、「ご契約内容確認活動」とは、日本生命の営業活動の一部、契約者に対する定期的な訪問のための理由付けとしている活動の名称である。
実は、私の身内が日本生命の転換契約詐欺に遭っている。それに気付いた時、一度私は、この転換契約詐欺について一通り調査を実施した。
だから、このシリーズでは、その時の調査及び交渉結果に、その後判明した内容を付け加えて説明する。
全て、裏付けがある資料と経験に基づいているので、それを前提として、読んで頂きたい。
「ご契約内容確認活動」（日本生命ホームページから）
ただいま日本生命では、お客様お一人おひとりにより良いサービスをご提供するためにご契約内容確認活動を進めています。
活動の目的
ご契約の詳しい内容や入院や手術などの有無をご説明させていただきます。
ご説明・ご確認させていただく主な内容
現在ご加入のご契約についてご説明、および支払事由（入院・手術等）の 有無や住所等の登録内容を確認させていただきます。
医療に関する情報などお客様に有益な情報や日本生命の商品・サービスに関する情報をご提供します。
医療・社会保障制度に関する情報
ニッセイの商品・サービス
ご契約内容・お客様の状況に応じたアドバイス
「ご契約内容・各種サービスのご案内」「転換契約提案書」
さてここに、平成２１年２月３日付の日本生命宮崎支社都城東営業部の募集者が、契約者Ａさんに持参した「ご契約内容・各種サービスのご案内」なる冊子が手元にある。
表紙の次に「現在のご契約一覧」があり、次ページから各契約ごとの「保障の仕組み」「契約内容の内訳」「保険金・給付金お受取りガイド」「契約の有効活用」「将来受取額の説明」と続き、最後に「ニッセイからのアドバイス」と「契約内容の留意点」が添付される。
冊子は全部で１０枚構成で内個別の契約に関するものが６枚ある。実は、Ａさんは計３契約保有していたが、個別契約の資料は１契約分６枚しかなかった。本来なら他の２契約に関しても同様に説明資料が含まれていないといけない筈だ。
その謎はすぐに解けた。この時募集担当者は、同時に全１３ページの「転換契約提案書」も持参しており、その転換契約の対象になる契約資料だけを「ご契約内容確認活動」の冊子資料として持参していたという訳です。
もう言うまでもなく、「ご契約内容確認活動」の真の目的をお分かりいただけたと思います。
「ご契約内容確認活動」とは、「転換契約促進活動」のことだったのです。