推薦図書シリーズ5「ブラックトライアングル」谷清司氏

推薦図書シリーズ5「ブラックトライアングル」谷清司氏

損保会社の顧問弁護士を勤めていた著者が、立場を反対にして被害者側のために戦った記録である。
登場する記録には丹念な資料と解説が加えられており、リアリティが伝わってくる。
谷氏の姿勢は、交通事故被害者を、弁護士という立場を通じて、経済的にのみではなく、精神的に支えるという点を重視しており、本書にも、谷氏の情熱や愛情が十分感じられる。
「仕事の目的とはお金を稼ぐことではなく、人のために役に立つことである。」という本質を思い出させてくれる本である。
こうした谷氏の仕事及び被害者と向き合う姿勢は、谷氏自身の半生、弁護士に至るまでの苦労と深い関係があります。それなくして、この本も生まれなかったことは間違いありません。
谷氏自身の物語もまた、ご一読をお勧めします。

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