2012年6月1日、宮崎市在住のKさんから相談メールが届きました。
生命保険転換契約によって被った損害の賠償を求めて、第一生命と裁判中と書いていました。
なぜ私に相談メールが届いたのかというと、私は、その1年以上も前から、身内の転換契約被害の救済活動をしてきており、その内容が酷過ぎたので、6月1日に被害者サイトを開設したばかりでした。
私が保険に詳しいということで、その後、Kさんから、裁判資料がほぼ全て送られてきました。
提訴は、2011年11月1日、被告第一生命からは、6月1日時点で、2月、5月に計3回、準備書面(公判前の主張内容をまとめたもの)が提出されていました。
驚いたのは、問題の契約が完全な詐欺かつ募集者が勝手に作成した契約だったことでした。
そしてもうひとつ驚いたのは、担当弁護士が、私と同じ富島高校の出身、N弁護士だったことでした。
その時には面識はありませんでしたが、名前は知っている方でしたので、親しみを感じました。
また、N弁護士は生命保険裁判は初めてだということで、勝手が分からずに、困っている様子でした。
私は縁を感じ、KさんとN弁護士に「協力しましょうか?」と投げかけてみたところ、すぐに「お願いします」とのご返事がありました。
最初は、まさか1年以上も協力することになるとは予想していませんでしたが、結果的に外れることができなくなり、控訴準備まで協力しました。
でもそうなったのは、KさんとN弁護士ご両名共に、非常に謙虚で優しい方だったからです。
とりわけ、N弁護士とは、呼吸が合い、以降の裁判をかなり有利な展開へと進めることができました。
N弁護士でなければ、まず、これほど噛み合った内容にはならなかったと思います。
N弁護士も私も、裁判には勝てるのではないかと期待していました。
しかし、結果は敗訴でした。
おかしい、生命保険も、裁判も、消費者問題も、何もかもおかしい。
何がどうおかしいか、次回以降、整理して、ご紹介します。