ウソ5法則

検証してみると、多くのウソに共通する特徴があることが分かります。
ここで、ごく最近話題となった舛添前東京都知事のウソを例として、検証してみます。

舛添氏は、就任前の平成25,26年に千葉県木更津市のリゾートホテル「龍宮城スパ・ホテル三日月」での政治資金を計37万円支出していましたが、これを「家族旅行中に部屋を会議に使用した」ために計上したと弁明。
当初5月13日の定例会見では「いずれも事務所関係者らと会議」とし、記者の質問には「1時間だったか2時間だったか終日か記憶していないが、昼間に相当やったという記憶がある。(人数は)そんなにたくさん入らない。数十名入る部屋ではない」としていた。
ところが、6月6日の調査結果の発表になると「相談相手である元新聞記者の出版社社長と、それぞれ数時間程度、面談していた」に変わっていた。 

法則1)ウソはその時の都合に合わせて内容が変わる。
ウソは、動かし難い事実ではないので、その時々自分の都合に合うようにアレンジされる。
つまり、事実ではないことを事実として話す場合、動かし難い実像ではなく、実体のない虚像に基づいて話すため、二度目以降において、最初のウソの内容の不整合性を埋め合わせるための微調整機能が働く。

法則2)ウソは第2、第3のウソを産み、拡大生産される。
最初のウソの内容に疑念を抱かれると、その疑念を打ち消す要求が高まるため、ウソの内容の根拠を示さなければならなくなる。
当然、本来存在しない根拠を示す訳なので、第2、第3のウソを産み、ウソは拡大生産されていく。

法則3)ウソには、リアリティや説得力がない。
正月、家族旅行、リゾートホテルというシチュエーションで、わざわざ支援者(知人)を呼び出して会議をするという話に、違和感なく具体的イメージを描き、論理的に納得することはできない。

法則4)ウソつきと社会的地位には相関関係がない。
詐欺師、一流企業、政治家、デザイナー、ニュースキャスター、東大卒…。
ウソつきと社会的地位は、無関係です。

法則5)ウソつきは確信犯である。
「実はウソでした。ごめんなさい。ご迷惑をおかけしましたから償います。二度とウソをつきません。」
と言われたら、多くの人が、「しょうがないな。分かった、許そう。」となります。しかし、実際には、ほとんどのウソつきは、白状も反省も謝罪もしません。ウソつきは確信犯なのです。

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